ブログの筆者：ほわほわ
ある日のこと。
ほわほわは考えていた。
今は夏。
夏といえば、、、お化け屋敷。
調べてみると、今年もお化け屋敷が特設されているらしい。
行かねば...！！
お化け屋敷といえば誰かと叫びながら楽しむのが醍醐味だ。
考えるだけでワクワクする。
一方で、ほわほわにはもう1つの楽しみ方があった。
それは、
“1人で入って驚かない” ゲームだ。
ルールは簡単。
絶対に叫んではダメで、脅かされても平然を保つというもの。
この物騒な世の中、何が起きるか分からない。
人生において鋼のメンタルを作ることは大事だ。
ほわほわはお化け屋敷を何があっても動じないメンタルを作る修行の場としても利用していた。
行くなら今日行こう！
決断してからの行動は早い。
ほわほわは電車に揺られ、1人でお化け屋敷の特設会場にやって来た。
わ.....
着いて早々、外観の不気味さに圧倒された。
思っていたより怖そう...
1人で入れるだろうか？
勢いでチケットを購入。
買ってしまった...
並んでくださーい、とスタッフの声。
まだ心の準備ができていない。
怖い、やっぱ行きたくない。
いや、ほわほわ行くのよ、強いメンタル作るんでしょ！
自分の中の天使と悪魔が戦っている。
今入っている人の叫び声を聞くとますます震えが止まらない。
前の人は数人で入ってあの怖がり方だ。
自分は一人、行けるのか？
そんなことを考えていると、
どうぞ〜
うわ、ついに呼ばれた。
ほわほわは、しぶしぶ中に入った。
ところが....
どうしよう...
怖すぎて進めない...
中はまた一段と雰囲気が違った。
なんで1人で来てしまったのか...
怖すぎるぞ...
ほわほわは激しく後悔した。
でも、もう入ってしまった。
チケット代も高い。
このまま進むしかない。
ほわほわ、いざ突入した。
お邪魔します...
暗くてよく見えない。
足元に気をつけ、ゆっくり進んでいく...
いつ脅かして来てもおかしくない。
静けさとお化け屋敷独特の香りがさらに恐怖を誘う、、、
弱気になっちゃダメだ。
ほわほわ、警戒レベル最大まで引き上げよ！
自分を励ましながら進んで行った。
しばらくすると....
さっそく仕掛けが脅かしてきた。
キタァァ！！（心の声）
心の中で叫んだものの、声には出さなかった。
このまま慎重に進んで行く...
その後も何個か仕掛けを突破。
進捗は順調だ。
ほわほわはまだ叫ぶことはない。
あれ？思ってたより大丈夫かも...
意外といけるぞ...？
でも、油断は禁物だ。
一番怖いのは人が驚かしてくるもの。
ここも人がいるのかな...
今のところは仕掛けだけ。
奥へとゆっくり進んでいく...
まだ人が来る気配はないな...
さらに奥へと進んでいく...
あれ、いないかも...？
よかった、このままゴールまで.....
そう思った瞬間。
わ〜〜〜！！
突然お化けが追いかけてきた。
無言で逃げるほわほわ。
追いかけてくるお化け。
さすがに叫びそうになったが、ここもなんとかこらえた。
しばらくすると、
あれ...？
お化けが突然止まった。
脅かした体制のまま固まっている。
ほわほわはお化けを見つめた。
お化けもほわほわを見つめている。
・・・・・。
時が止まった。
どのくらい時間が経っただろうか。
しばらくすると、お化けが話しかけてきた。
怖くないのかぁ....
怖いです...
そうかぁ....
そのままお化けは去っていった。
とてもフレンドリーなお化けだ。
そして気付けばゴール。
ほわほわの今回の修行は終了した。
思ったより怖がらずに楽しめたなぁ。
これでまた、心臓に毛が生えた。
今度は友達と来よう。
ほわほわは、帰り道に友達とお化け屋敷に行く約束をしたのであった。
（完）
最後まで読んで下さり、ありがとうございました🐥
