ブログの筆者：ほわほわ
ある日のこと。
ほわほわは兵庫県に遊びに来ていた。
今日もたくさん観光したなぁ〜
日が暮れてきたし、今日はここで休もう。
宿はどこにしようかな？
出来るだけ旅の資金は減らしたくない。
安く抑えるなら...
カラオケに泊まるか！
次はお風呂探しだ。
ここら辺に温泉はあるのか...？
マップで探してみる。
お、銭湯を発見。
徒歩１０分...
ここに行こう。
今後の予定はバッチリ立てた。
よし！
ほわほわは、さっそく銭湯を目指して歩き始めた。
あたりはもう真っ暗。
汗をかいたし早くお風呂に入ってリフレッシュしたい。
銭湯はどんな感じなんだろう...？
ワクワクするなぁ〜
マップに従って進んでいく。
昔ながらの一軒家が並んでいて懐かしい雰囲気だ。
しばらく歩いているが、まだ銭湯らしきものは見当たらない。
この道で合ってるかな...？
そう思っていると、
あった！！
ようやく、目的地の銭湯が顔を出した。
おぉ〜
古き良き銭湯だなぁ
人の出入りが多く繁盛している様子。
人気なのかな？
ほわほわは、さっそく中に入った。
ガラガラガラ...
扉を開けると...
わぁ、お爺ちゃんお婆ちゃんがいっぱい！
お風呂あがりにテレビを見ながらビールを飲んでいるお爺ちゃん。
友達同士でおしゃべりしているお婆ちゃん達...
どうやら、ここはお年寄りの方々の憩いの場みたいだ。
落ち着くなぁ〜
ほわほわは田舎に帰ってきた気分になった。
よし、一浴びしてくるか！
ピッ
券売機で1回券を購入。
脱衣所でお風呂の準備して...
ガラガラガラガラ
扉を開け、洗い場に入った。
スッキリするぞー！
っと思ったのだが....
あれ？
あたりを見回すほわほわ。
困ったぞ。
シャンプーリンスが見当たらない...
なんでだ？
周りの人をよく見ると、自分のバッグからお風呂場グッズを取り出している。
そうか、ここは自分で持参しなきゃいけないんだ...
ほわほわはリュック1つで旅をしていたのだが、お風呂場セットは持ってきていなかった。
ほわほわ、ピンチ。
近くにコンビニなかったしなぁ〜
どうしよう...水洗いにしちゃう？
いや、ここは勇気を持つんだ。
後ろのお婆ちゃんにお願いしてみよう...
ほわほわは、声をかけてみた。
あの...すみません、
シャンプーを忘れてしまって...貸していただけますか？
その瞬間、ほわほわは焦った。
しまった・・・
お婆ちゃんの顔が険しいぞ...
いきなり怒らせてしまったのか...
どうしよう...
あたふたしていると、
ほらよ！
お婆ちゃんはシャンプーを貸して下さった。
あ、ありがとうございます...
早くお返ししなきゃ...
ほわほわは全速力で頭を洗い、急いでお婆ちゃんに渡した。
あ、ありがとうございました...！！
これ以上借りちゃいかんな...
今日はシャンプーだけにしよう。
そう思い、シャワーを止めたのだが...
後ろから先程のお婆ちゃんの声が。
リンスはせんのか！！
あ、はい！！
一瞬驚いて反応が遅れた。
ほわほわはびっくりしすぎた。
なんと、お婆ちゃん自らリンスも貸して下さるという。
.....いいんですか？
うん
ありがとうございます...！！
ほわほわはご好意に甘えさせてもらった。
ありがとうございました
結局全てのグッズを貸して下さり、ほわほわは全身ピカピカになった。
気付くとお婆ちゃんは洗い終わり、温泉に浸かっている。
ほわほわもそのお婆ちゃんの近くに入った。
ほわほわは嬉しかった。
なんとなく、仲良くなれた気分...
幸せな気持ちに浸っていると、
あ...
お婆ちゃんがお風呂から上がろうとしていた。
帰っちゃうのかな...
もう一度お礼を言いたいな。
ほわほわはお婆ちゃんを呼び止めた。
あの...
さっきはありがとうございました...！！
お婆ちゃんは無言で頷くと、お風呂から上がって行った...
いい方だったな...
第一印象は少し怖かったけど、実はとても人情に溢れた優しいお婆ちゃんだった。
旅先での人との触れ合い、心温まるねぇ
これも旅の醍醐味かもしれない。
ほわほわは人の心の温かさ、温泉の温かさで身も心もホクホクになったのであった。
（完）
最後まで読んで下さり、ありがとうございました🐥
